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胃がん

胃部X線検査を受ける前に

バリウムによる胃がん検診を希望されても、体質や過去の病気によっては、アレルギーによる重篤な症状がでたり、腸閉塞(腸にバリウムが詰まること)や消化管穿孔(消化管の壁に穴が開くこと)を起こしてしまうなど、検診を受けることによりむしろ不利益を被る場合があります。胃がん検診を申し込まれた方は、安全に検査を受けるために、次の項目を必ず確認してください。

○ 次の項目に該当する方はバリウムによる胃がん検診を受けることはできません。

==== 医療機関にご相談のうえ他の方法で胃がん検査を受けてください。 ====

  • 過去の検診で発疹等のアレルギー症状が出たことがある方。
  • 妊娠中、または妊娠の可能性のある方。(授乳中の方は可能です。)
  • 肺の病気で、手術によりどちらか片方の肺がない方、または、常時酸素吸入をしている方。
  • 腎不全にて現在透析中で水分制限を受けている方。
  • 身長195cm以上、または体重135kg以上の方は撮影装置の問題から検査できません。
  • 植え込み型除細動器(ICD)を装着されている方。

○ 次の項目に該当する方はバリウムによる胃がん検診をお勧めできません。

==== 他の方法で胃がん検査を希望される方は医療機関にご相談ください。 ====

  • 腸閉塞や腸ねん転、大腸憩室炎と診断され治療を受けたことがある方。
  • 過去の検診でバリウムを誤嚥した(気管に入った)ことがある方。日常的にむせやすい方。
  • 寝返りや立つ時に日常的に介助が必要な方。

○ 次の項目に該当する方は主治医にバリウムによる胃がん検診の可否について相談してください。

==== 主治医の許可があれば受診できます。 ====

  • 食道・胃の外科的手術もしくは内視鏡治療をして1年以内または食道や胃の疾患で経過観察中の方。
  • 大腸・小腸の外科的手術をして1年以内または内視鏡治療をして3ヶ月以内の方。
  • 肝臓・膵臓・胆のう・婦人科等の手術(腹腔鏡下手術も含む)をして6ヶ月以内の方。
  • 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)で治療中の方。
○ その他
  • 当日、検査前に飲食してしまった方や、朝にインスリン注射や血糖降下剤を服用してしまった方は、当日の検診は受けられません。日程を変えて受診するか、主治医にご相談ください。
    尚、インスリンポンプ・持続グルコース測定器を装着されている方は、検査前後にご自身で取り外し・装着ができれば受診可能です。
  • 検査台の上で一人で体位変換ができない、あるいは、握り棒を持って体を支えることができないなど、転倒などの危険性がある場合や、体調不良の方は検査を中断したり、お断りすることがあります。

胃部エックス線検査

この検査はバリウムを飲んで胃のエックス線写真を撮影します。後日専門医師2名による写真の読影(ダブルチェック)を行います。病気が疑われる場合は二次検診として、内視鏡検査による精密検査が必要となります。

◎ 検査前日
  • 検診前夜は飲酒をしないで夕食は午後8時頃までに済ませてください。
    それ以降お摂りいただけるのは水(白湯)のみです。
  • 内服薬は通常通りお飲みください。
検査前日
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◎ 検査当日
  • 検診の2時間前まではコップ1杯程度の水に限り飲んでもかまいません。(検診当日の朝は何も食べないでください。)
  • インスリン注射や血糖降下剤の内服は検査後、食事を摂ってからにしてください。
  • 心臓病・高血圧症のお薬を飲んでいる方は、朝早目に飲んできてください。但し、お薬を飲んでから2時間後の検査となります。
  • 検診当日の朝は出来るだけ排便してください。※検査前日まで2~3日排便のない方は、検診前日の夜に市販もしくは医療機関から処方された下剤等を服用し、できるだけ排便してから受診してください。
  • 持ちもの:受診票、検査料金(個人負担金) 、健康保険証
  • 検査料金(個人負担金)は市町村または職場により異なりますので、
    各自治体や職場の担当窓口にご確認ください。
検査当日
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◎ 検査の流れ
受付・問診
センター1階の「胃エックス線検査受付」にお越しください。受付時間帯は午前7:30~午前10:30です。
着替え
センターにて検査用のガウンを用意しております。ボタン・金具のない下着の上に着用して頂きます。
検査
①初めに発泡剤(胃を膨らます薬)とバリウム(造影剤)を飲んで頂きます。
②透視台に上がり、放射線技師の声掛けにあわせて、体を回転して頂きます。これはバリウムを胃の内側にくまなく行き渡らせてきれいな写真を撮るためのものです。検査中、撮影のために透視台の傾斜が変わり頭が上下しますが心配ありません。
③撮影は5~6分間くらいで終了します。
バリウム

検査結果は、約4週間後に通知いたします。

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◎ 検査後の注意

検査後、バリウムが排泄されないまま長時間腸内に残っていると、固まって排泄されにくくなり、稀に腸閉塞や消化管穿孔を起こすことがあると報告されています、下記の注意をよくお読みになり、早めにバリウムを排泄するようにしましょう。

下剤の飲み忘れを防ぐために、あらかじめ下剤はバリウムに入れておきます。個人差はありますが、下剤が効くまで通常約8〜10時間かかります。効きすぎが心配な方は、下剤の量を調整できますので、ご相談ください。普段の便に戻るまでの数日は水分を多く摂ってください。便秘がちの方は特にご注意ください。

  • 検査後すぐにお渡しするペットボトルの水をお飲みください。
  • 検査後できるだけ早く食事をおとりください。
  • 検査後2〜3日は、できるだけ多くの水分(1〜2リットル以上)をおとりください。

検査当日から2~3日間で薄茶からクリーム色のバリウムの混じった便が出ます。下剤を服用しても便が出ない、または排便時の違和感、じんましん、吐き気や嘔吐が続くなどの体調不良が見られた場合は当センターへご連絡ください。

  • ※検診会場でお渡しできる下剤は予備分として4錠までです。慢性便秘症のため下剤服用をご希望の場合は、医療機関で処方を受けるか、市販の下剤を購入してください。

(慢性)胃炎と診断された方へ

日本人に多く見られる慢性胃炎のほとんどはピロリ菌感染が原因です。 ピロリ菌は一度胃粘膜に住み着くと、ほぼ一生涯胃の中に存在し続けます。
したがって、ピロリ菌を除菌しようと思ったら、お薬を服用する必要があります。
詳しくは「ピロリ菌外来」、またはよくあるご質問をご覧ください。

二次検診

一次検診で要精密検査となった方が対象となります。検査方法は上部消化管内視鏡検査にて行います。
(完全予約制です)

◎ 検査前日
【午前検査の方】
  • 前日の夕食は消化の良いものを午後8時頃までに済ませてください。
    それ以降お摂りいただけるのは水またはお茶のみです。
  • 内服薬は通常通りお飲みください。
【午後検査の方】
  • 食事の制限はありません。
  • 内服薬は通常通りお飲みください。
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◎ 検査当日
【午前検査の方】
  • 検査当日の朝食は摂らないでください。
    水またはお茶をコップ1杯以上飲んで来てください。
  • 心臓病・高血圧症の薬を飲んでいる方は、朝早めに飲んで来てください。

内視鏡検査のイラスト

【午後検査の方】
  • 朝食は下記の例を参考にして午前8時までに召し上がってください。それ以降は何も食べずに、水またはお茶を多めに飲んで来てください。
和食の例 ごはん1膳(海苔不可)
おかずは納豆や豆腐
みそ汁のスープのみ(具なし)
洋食の例 食パン2枚(ジャム可)
お茶、紅茶、コーヒー(ミルク不可)

※食べられないもの
 野菜、漬物、海藻(海苔、ワカメなど)
 乳製品(牛乳、ヨーグルトなど)

  • 心臓病・高血圧症の薬を飲んでいる方は、朝食後に飲んで来てください。
【午前・午後検査 共通】
  • インスリン注射・血糖降下剤の内服は、検査後食事を摂ってからにしてください。
    低血糖症状がみられた場合には、角砂糖や飴などで糖分を補ってください。
  • 服装は締め付けの少ないゆったりしたものでお越しください。
  • 持ち物 : 通知書、保険証または後期高齢者医療被保険者証(お持ちの方は高齢受給者証)、検査料金、お薬手帳や薬の説明書など
    ※検査料金は検査内容や処置などによって異なりますが、3割負担で5,000円〜13,000円位ご用意ください。
  • 鎮静剤の注射(眠くなる注射)を希望される方は、当日、自動車やバイク、自転車の運転ができませんので、公共交通機関をご利用ください。
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◎ 検査の流れ
受付・問診
【午前検査の方】

 ①受付時間は午前8:30~午前10:30です。

【午後検査の方】

 ①受付時間は午後1:00~午後2:00です。

【午前・午後検査 共通】
②センター1階の「総合受付」にお越しください。
③問診票・同意書の記入後、問診を行います。
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検査
【午前・午後検査 共通】
①胃内の粘液や泡をとり、観察しやすくするために水薬を飲んで頂きます。
②のどにゼリーやスプレーにて局所麻酔を行います。
以前の内視鏡検査で苦しかった方や、咽頭反射が強い方は鎮静剤の注射(眠くなる注射)や経鼻内視鏡での検査も選択できます。問診の際、看護師にご相談ください。
③検査台に上がり、左側を下にして横になります。
④検査時間は6~7分間ぐらいですが、所見によっては検査中に生検(粘膜組織の一部を採取)をしたり、薬剤を散布することがあり多少長くなる場合があります。
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結果説明
【午前・午後検査 共通】
検査の後、医師より結果の説明があります。

最終診断による検査結果は、約1ヶ月後に通知いたします。

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◎ 検査後の注意
  • のどの麻酔は切れるのに30分~1時間位かかりますのでその間の飲食は控えてください。
    軽くうがいはかまいません。
  • 鎮静剤の注射(眠くなる注射)を受けた方は、効果が弱まるまで休んで頂きますが、自動車やバイク、自転車の運転は終日できません。
  • 生検を受けられた方の食事は、検査後2時間たってからとなります。
    消化の良いやわらかい食事をお摂りください。
    出血予防のため、検査当日および翌日は、過激な運動、飲酒は控えてください。
    入浴は短時間ですませ早めにお休みください。
◎ お問い合わせ

-代表- TEL:022-263-1525
平日 8:30〜17:00

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