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胸部X線・低線量肺がんCT検査

左右の肺やその間にある縦隔(心臓・大血管・気管・食道)の病気が分かります。肺がん、肺炎、肺結核、縦隔腫瘍の有無のほか、心臓や大動脈に関する情報等も知ることができます。

胸部X線・低線量肺がんCT検査

胸部X線・低線量肺がんCT検査 結果の解説

陳旧性肺結核

過去に結核に感染し、治った跡のことです。

陳旧性炎症性変化

過去に肺や気管支が炎症を起こし、治った跡のことです。

陳旧性肺炎(肺炎治癒所見)

過去に肺炎になり、治った跡のことです。

肺のう胞症

肺の中に、のう胞(空気や水、粘液などがたまった袋のようなもの)が生じた状態です。
初期の段階では自覚症状はありませんが、のう胞が大きくなると周囲の組織が圧迫され、胸痛や息切れなどが現れることがあります。

胸膜肥厚・胸膜プラーク

胸膜(肺などの臓器がある胸腔の内側を覆う膜)が炎症を起こして治ると、厚くなることがあります。胸膜プラークは、石綿(アスベスト)を吸い込んで約15~30年経ったあとにみられる胸膜の良性の肥厚のことです。

肉芽腫

炎症反応のひとつの形態であり、様々な炎症細胞が集合してできた良性の巣状病変です。
細菌などの感染症や、膠原病などの自己免疫疾患などでみられることがあります。

肺気腫

気管支の先にある肺胞(肺でガス交換をする器官)が壊れる疾患です。
肺胞が壊れると、通常の呼吸が難しくなり、咳、痰、息切れなどの症状がみられます。
最大の原因はタバコであり、禁煙することが重要です。

喀痰検査

痰の中に病気の原因となる細菌や、がん細胞がないかを調べます。

肺機能検査

肺での空気の出し入れ(換気機能)に異常がないかを調べます。肺線維症、気管支喘息などの診断に用います。

%肺活量(基準値;80%以上) 年齢・性別・身長によって計算した予測肺活量と実際の肺活量を比較した値です。
一秒率(基準値;70%以上) 最初の一秒間に全体の何%を吐き出しているかの値です。

※長引く咳や痰、胸痛、息切れ、声のかすれなどの自覚症状がある場合は、呼吸器科の受診をお勧めいたします。

喫煙している方へ

肺機能低下の主な原因はタバコです。タバコの煙の中には200種類以上の有害物質が含まれています。あなたの喫煙指数を計算してみましょう。

喫煙指数 = 1日の喫煙本数×喫煙した年数

400以上の方は、肺がんにかかるリスクが極めて高いです。

長期にわたりタバコを吸っている人は、吸わない人に比べて、全身のあらゆるがんにかかるリスクが高くなります。また、喫煙はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)や肺線維症などの原因になります。重症になると常時酸素吸入が必要になることもあります。そうなる前にまず禁煙しましょう‼

タバコは吸う本人だけでなく周囲の吸わない人にも健康被害を引き起こします。
受動喫煙で肺がんになる、または肺がんで死亡する危険性は20~30%上がるとされています。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは

慢性気管支炎(肺に空気を送り込む気管支の炎症)と、肺気腫(肺でガス交換をする肺胞の障害)の2つの病気をまとめたものです。
咳や痰が出る、風邪が治りにくいなどの症状から始まり、息切れの程度が徐々に進行していきます。

非喫煙者と比較した喫煙者のがんによる死亡の相対リスク

禁煙外来や薬局のニコチンパッチ等を上手に利用して禁煙にチャレンジしましょう!!

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