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2024年度事業報告(要約)

2025.07.01

概 要

新がん検診センター(増築棟部分)が本格稼働となった2024年度、県民の皆様が安心して受診できる環境整備を行い、事業運営を行うことができました。
がん検診事業については、がん検診センターをリニューアルした効果もあり、胃内視鏡検査やがん・生活習慣病健診については前年度を大きく上回る受診数となりました。
対策型胃内視鏡検診は、仙台市、大衡村に加えて、新たに七ヶ宿町、村田町、川崎町、名取市で開始され、市町村と連携しながら実施に係る実務や精度管理、検診データベース管理等の役割を積極的に担いました。一方、近年続く酷暑の影響等もあり、各種がん検診では目標数に達することはできませんでした。その他、がん予防対策の調査研究、がんに関する正 しい知識や検診の重要性に対する普及啓発事業がんの相談支援事業、胃がん内視鏡検診各種研修会等の開催による医師及び医療従事者の養成、「黒川利雄がん研究基金」による若手研究者への研究助成、公益事業の推進を支える賛助会員をはじめとする寄付募集に取り組みました。

1 調査研究事業 公1-1)

1)当協会における研究課題を設定し、各種学会及び研究会等において研究成果を発表しました。

第121回日本内科学会総会、第63回日本消化器がん検診学会総会、第62回日本消化器がん検診学会東北地方会、JDDW 2024、その他学会・研修会等67回参加

2)研究事業への参加

  • 「職域における科学的根拠に基づくがん検診の社会実装に関する研究」
  • 「子宮頸がん検診におけるHPV検査導入に向けた実際の運用と課題の検討のための研究」
  • 「職域におけるレセプトを用いたがん検診精度管理指標の計測システムの開発と実装に関する研究」
  • 「個別リスクに基づく適切な胃がん検診提供体制構築に関する研究」
  • 「超音波検査による乳がん検診の有効性を検証する比較試験」

2 普及啓発事業 公1-3)

市町村の健康まつり、リレー・フォー・ライフみやぎなどに街頭活動の一環として参加し、啓発活動を行いました。また、5年ぶりとなるがん検診センターでの健康まつりを開催し、来場者への声がけやポスター・チラシを通して、がん検診の重要性を呼びかけました。

  1. 健康教育などによる普及啓発活動
    健康相談、健康教育の実施、健康まつり等への教材の貸し出しの他、県内の事業所や大学等へ出向き、がんに対する理解を深めるがん教育出前授業を実施。
  2. がん征圧月間行事
    がん予防パネル展・がん予防懸垂幕の掲示
  3. 2025年度がん検診事業説明会並びにがん予防研修会
  4. 報道機関による普及活動
  5. 機関紙並びに印刷物等の配布

3 がん総合相談・健康相談 公1-4)-(1)

  1. 医師によるがん総合相談を開設し、1件の相談に応じました。
  2. 保健師等による健康相談は、124件の相談に応じました。

4 地域統括相談支援センター事業 公1-4)-(2)

2024年度は、支援センターのホームページによる事業の案内や市町村広報紙への「相談窓口」の掲載依頼により、352件の相談に応じました。 また、ピアサポーター養成に力を注ぎました。

5 医療従事者の研修 公1-5)

  1. 胃がん内視鏡検診各種研修会を開催
  2. 仙台オープン病院医師院外研修を受託
  3. 東北大学医学部保健学科検査技術科学専攻学生の学外実習を受託

6 黒川利雄がん研究基金 公1-6)

応募者総数9名の中から4名の研究者の方々に総額2,200千円の研究 助成金を贈呈いたしました。

7 各種がん検診対策委員会・診断委員会の活動 公1-2)

各種がん検診の対策委員会および診断委員会を、延べ15回開催しました。

8 がん検診事業 公1-2)

各種がん検診は 施設で実施する胃内視鏡検査、がん・生活習慣病健診で受診者が増加した半面、異常気象の影響もあり、 その他の種目では目標数に達することはできませんでした。今後は実施主体と協力し、積極的な受診勧奨を行い、受診者数の回復に努め てまいります。

各種がん検診実績 ※子宮、乳、大腸の各項目は、がん・生活習慣病オプション分も含んだ数字を計上しております。

胃X線 120,537人
目標 126,280人
増減 △5,743人
胃内視鏡 16,890人
目標 14,920人
増減 1,970人
子宮(頸部) 117,406人
目標 120,400人
増減 △2,994人
50,411人
目標 51,630人
増減 △1,219 人
大腸 70,873人
目標 71,040人
増減 △167人
前立腺 4,478人
目標 4,600人
増減 122人
がん・生活習慣病 6,259人
目標 6010人
増減 249人

9 事後管理 公1-2)

検診事業の事後管理の充実に向けての、積極的な取り組みを行いました。

  1. 事後管理及び指導
  2. 精密検査検討会
  3. 婦人科検診の精度管理
  4. 胃がん内視鏡検診の精度管理

10 がん研究事業に関する寄付

東北大学医学部等の各講座に対し、集団検診の体系化に関する研究に寄付を行い、予防医療体系に占めるがん検診の位置付けの確立に努めました。
研究寄付額 3,800千円
当初予算額 3,800千円

11 募金活動

目標金額10,650千円に対し、募金金額は11,933千円と、多くの皆様のご協力により目標を上回ることができました。

12 委託金・補助金

宮城県からの委託事業を実施したほか、国や県および公益助成機関等からの補助金を受け事業を実施しました。

委託金実績 2件 5,290千円
当初予算 2件 5,290千円
補助金実績 5件 974千円
当初予算 3件 800千円

◎ 役員会等の開催について

理事会4回(決議の省略による開催1回を含む)、評議員会2回(決議の省略による開催1回を含む)の計6回開催しました。また、学術顧問・運営顧問合同会議を1回開催しました。

◎ 代表理事(会長)、業務執行理事(がん検診センター所長・事務 局長)の業務執行状況について

事業推進にあたり、代表理事、業務執行理事の職務執行状況については2024年上半期分を10月、下半期分を3月開催の理事会で報告いたしました。

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