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2022年度事業報告(要約)

2023.11.29

概 要

前年度に引き続き、当協会では国の対処方針や独自に定めた新型コロナウイルス感染対策に基づき、コロナ禍でも安心して受診できる体制を整え、がん検診事業を行いました。コロナ禍以前の受診数回復を目指しましたが、感染状況の第6波、第7波の影響もあり、ほとんどの検診で目標数に達することはできませんでした。そうした中、乳がん検診の受診者が6月に累計200万人を突破し、村田町において記念式典を執り行うことができました。また、がん予防対策の調査研究、がんに関する正しい知識や検診の重要性に対する普及啓発活動、がんの相談支援事業、仙台市胃内視鏡検診各種研修会等の開催による医師及び医療従事者の養成、「黒川利雄がん研究基金」による若手医師への研究助成等、精度管理を重視した各種がん検診の実施等に取り組みました。新がん検診センター建設事業につきましては11月に無事起工式を終え、本格着工となりました。センター建設募金事業につきましても、募金委員会を設置し多くのご寄付を賜りましたが、2023年度に向け更なるご協力を賜りたいと考えております。

1 調査研究事業 公1-1)

1)当協会における研究課題を設定し、各種学会及び研究会等において研究成果を発表しました。

第61回日本消化器がん検診学会総会 、その他学会・研修会等94回参加

2)研究事業への参加

  • 「がん検診の精度管理における指標の確立に関する研究」
  • 「がん検診の利益・不利益等の適切な情報提供の方法の確立に資する研究」
  • 「子宮頸がん検診におけるHPV検査導入に向けた実際の運用と課題の検討のための研究」
  • 「職域におけるレセプトを用いたがん検診精度管理指標の計測システムの開発と実装に関する研究」
  • 「個別リスクに基づく適切な胃がん検診提供体制構築に関する研究」
  • 「超音波検査による乳がん検診の有効性を検証する比較試験」
  • 「予防・健康づくりに関する大規模実証事業」

2 普及啓発事業 公1-3)

新型コロナウイルス感染対策の対応方針を明示しながら、3年ぶりにがん講演会を開催するなど、啓発活動を通してがん検診受診の働きかけを行いました。

  1. 健康教育などによる普及啓発活動
    健康相談、健康教育の実施、健康まつりへの教材の貸し出しの他、県内の事業所や大学等へ出向き、がんに対する理解を深めるがん教育出前授業を実施。
  2. がん征圧月間行事
    がん予防パネル展・がん予防懸垂幕の掲示
  3. 2023年度がん検診事業説明会並びにがん予防研修会
  4. 報道機関による普及活動
  5. 機関紙並びに印刷物等の配布

3 がん総合相談・健康相談 公1-4)-(1)

  1. 医師によるがん総合相談を開設しました。
  2. 保健師等による健康相談は、延べ102件の相談に応じました。

4 地域統括相談支援センター事業 公1-4)-(2)

2022年度は、支援センターのホームページによる事業の案内や市町村広報紙への「相談窓口」の掲載依頼により、330件の相談に応じました。また、ピアサポーター養成に力を注ぎました。

5 医療従事者の研修 公1-5)

  1. 仙台市胃がん内視鏡検診各種研修会を開催
  2. 東北大学医学部保健学科検査技術科学専攻学生の学外実習を受託
  3. 宮城大学看護学群学生の公衆衛生看護学実習を受託
  4. 東北文化学園大学医療福祉学部看護科学外実習を受託

6 黒川利雄がん研究基金 公1-6)

応募者総数9名の中から4名の研究者の方々に総額2,200千円の研究助成金を贈呈いたしました。

7 県内保健医療の非常時における協力支援事業 公1-7)

新型コロナウイルスワクチン接種事業に当協会医師を派遣しました。

8 各種がん検診対策委員会・診断委員会の活動 公1-2)

各種がん検診の対策委員会および診断委員会を、延べ16回開催しました。

9 がん検診事業 公1-2)

各種がん検診は、依然として続くコロナ禍の影響もあり、ほとんどの検診で目標数に到達することが出来ませんでした。今後は実施主体と協力し、積極的な受診勧奨を行い、受診者数の回復に努めてまいります。

各種がん検診実績

胃X線 132,495人
目標 135,500人
増減 △3,005人
胃内視鏡 14,830人
目標 17,510人
増減 △2,680人
54,304人
目標 54,740人
増減 △436人
大腸 71,898人
目標 71,640人
増減 258人
前立腺 4,570人
目標 4,250人
増減 320人
がん・生活習慣病 5,597人
目標 5,910人
増減 △313人

10 事後管理 公1-2)

検診事業の事後管理の充実に向けての、積極的な取り組みを行いました。

  1. 事後管理及び指導
  2. 精密検査検討会
  3. 婦人科検診の精度管理
  4. 胃がん内視鏡検診の精度管理

11 がん研究事業に関する寄付

東北大学医学部等の各講座に対し、集団検診の体系化に関する研究に寄付を行い、予防医療体系に占めるがん検診の位置付けの確立に努めました。
研究寄付額 3,500千円
当初予算額 3,800千円

12 募金活動

新がん検診センター建設募金委員会の設立もあり、目標金額11,615千円に対し、募金金額は32,380千円と目標を大きく上回りましたが、新がん検診センター建設募金については22,795千円を賜りました。

13 委託金・補助金

宮城県からの委託事業を実施したほか、国や県および公益助成機関等からの補助金を受け事業を実施しました。

委託金実績 2件 5,240千円
当初予算 2件 5,120千円
補助金実績 5件 1,429千円
当初予算 2件 300千円

◎ 代表理事(会長)・業務執行理事(所長・局長)の業務執行状況について

2022年度事業の推進にあたり、代表理事(会長)・業務執行理事(所長・局長)の決裁業務により執行いたしました。
なお、年2回理事会にて職務執行状況の報告を行いました。

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