- 胃がんは、もともとは正常な胃の粘膜の細胞が、様々なリスク要因によって変化することで発生します。
- 50歳代後半から60歳代、特に男性に多く見られます。
- 近年は検診によって早期発見が増えており、死亡率は減少傾向にあります。
コラム当センターで胃がん検診(バリウム検査)を!
- 年間で約13万5000人の検査を行う、県内最大の胃部エックス線検査(バリウム)を行う医療機関です。
- 専門の教育を受けた診療放射線技師が約30名在籍し、日々研修を重ねています。
- 撮影したエックス線画像はベテランの専門医が読影し、さらに必要に応じて過去の画像と比較し診断するため、高いがん発見率を誇ります。
検診の前に
バリウムによる胃がん検診を希望されても、体質や過去の病気によっては、検診を受けることによりむしろ不利益を被る場合があります。胃がん検診を申し込まれた方は、安全に検査を受けるために、次の項目を必ず確認してください。
次の項目に該当する方にはバリウムによる胃がん検診を受けることはできません。
医療機関にご相談のうえ他の方法で胃がん検査を受けてください。
- 過去の検診で発疹等のアレルギー症状が出たことがある方。
- 妊娠中、または妊娠の可能性のある方。(授乳中の方は可能です。)
- 肺の病気で、手術によりどちらか片方の肺がない方、または、常時酸素吸入をしている方。
- 腎不全にて現在透析中で水分制限を受けている方。
- 身長195cm以上、または体重135kg以上の方は撮影装置の問題から検査できません。
- 植え込み型除細動器(ICD)を装着されている方。
次の項目に該当する方にはバリウムによる胃がん検診をお勧めできません。
他の方法で胃がん検査を希望される方は医療機関にご相談ください。
- 腸閉塞や腸ねん転、大腸憩室炎と診断され治療を受けたことがある方。
- 過去の検診でバリウムを誤嚥した(気管に入った)ことがある方。日常的にむせやすい方。
- 寝返りや立つ時に日常的に介助が必要な方。
次の項目に該当する方はバリウムによる胃がん検診の可否について主治医に相談してください。
主治医の許可があれば受診できます。
- 食道・胃の外科的手術もしくは内視鏡治療をして1年以内または食道や胃の疾患で経過観察中の方。
- 大腸・小腸の外科的手術をして1年以内または内視鏡治療をして3ヶ月以内の方。
- 肝臓・膵臓・胆のう・婦人科等の手術(腹腔鏡下手術も含む)をして6ヶ月以内の方。
- 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)で治療中の方。
その他
- 当日、検査前に飲食してしまった方や、朝にインスリン注射や血糖降下剤を服用してしまった方は、当日の検診は受けられません。日程を変えて受診するか、主治医にご相談ください。尚、インスリンポンプ・持続グルコース測定器を装着されている方は、検査前後にご自身で取り外し・装着ができれば受診可能です。
- 検査台の上で一人で体位変換ができない、あるいは、握り棒を持って体を支えることができないなど、転倒などの危険性がある場合や、体調不良の方は検査を中断したり、お断りすることがあります。
- インスリンポンプ・持続性グルコース測定器を装着されている方は、検査前後にご自身で取り外し・装着ができれば受診可能です。