タイトル

AMED:「個別リスクに基づく適切な胃がん検診提供体制構築に関する研究」について(宮城県版)


1. 研究の背景と目的
日本人のがん死亡のうち、胃がんは男性で第2位、女性の第3位です。

ピロリ菌感染の有無や胃粘膜萎縮の進み具合は、血液検査や胃X線検査で調べることができます。

【この研究では】
血液検査と胃X線検査で胃がんになるリスクを評価して、個別のリスクに応じた適切な検診間隔を設定することができるかどうかを検証します。
リスクの低い人は検診回数を減らせる可能性があります。

2. 参加条件について

2017年、2018年に研究への参加協力をお願いしました。

  • 50~69歳の方
  • 重篤な病気にかかっていない方
  • 現在、がんで治療を受けていない方
    (抗がん剤の服用、放射線治療、外科治療など)
  • 胃の切除手術を受けていない方
    (内視鏡による切除は除く)
  • この研究に協力することに同意していただける方
現在参加の募集は終了しました。

13,052名の方にご協力を得ることができました。ありがとうございました。


3. 研究の流れの概要・研究期間
研究の流れ
採血イメージ
  1. 血液検査は初年度のみ
    ・ピロリ菌抗体検査
    ・ペプシノゲン検査
  2. 3年続けて胃X線検査
  3. 10年目まで追跡調査
    ・アンケート
    ・住民基本台帳
    ・胃がん検診の結果
    ・全国がん登録
    ・死亡届 など

4年目からは胃X線検診の受診は自由ですが、4年目以降も引き続き胃X線検診を受けてください。


4. 検査の内容と研究に参加した場合の利点と留意点について
胃X線検査

1. バリウム検査は通常の住民検診として実施されています。検査に関する注意事項をよく聞いてから受けて下さい。
(がん検診の基本的事項や検査の留意点の説明があります)

2. 研究に参加された方には3年目まで受診案内を郵送します。
市町村の胃がん検診の申込みはご自身で行って下さい。

血液検査

3. ピロリ菌抗体検査ではピロリ菌に感染しているかどうか
ペプシノゲン検査では胃粘膜萎縮が進んでいるかどうかを調べます。

  • 抗体陽性であれば除菌治療を受けることができます。
  • 健康保険で除菌治療を受けるには内視鏡検査が必要です。
  • 除菌しても胃がんのリスクはゼロにはなりません。

健康に関する相談を受けたり、最新医療についてのニュースレターや講演会などを通じて健康関連の情報を提供します。


5. 研究期間に行う追跡調査について

胃がんの罹患や死亡などを10年後まで追跡調査します。

調査項目
  1. 健康状態や生活習慣について
    ⇒ 定期的にアンケートをお送りします。
  2. 現在のお住まいから転居していないかどうか
    住民基本台帳を確認します。
  3. 研究期間に受けた胃がん検診の結果について
    ⇒ 市町村や宮城県対がん協会から情報提供を受けます。
  4. 検診以外でがんが見つかったかどうか
    全国がん登録に照会して調べます。
  5. 胃がんについての詳しい医療情報や死亡の原因
    医療機関に問い合わせします。
  6. 死亡された場合について
    死亡届を確認します。

6. 協力した研究結果の情報提供

● 希望する方には、この研究に関する詳しい情報をお知らせします。


7. 健康被害の補償について

● 胃X線検査や血液検査に伴う重篤な合併症は検査機関が加入する医療賠償保険が適用されます。


8. Q&Aについて

● 胃X線検査や特定検診の費用は自己負担です。

● 研究に同意した場合でも、研究事務局に連絡すればいつでも研究参加を取りやめることができます。

● 個人情報は厳重に管理しますので、外部に漏れることはありません。

● この研究結果は学会や論文で発表される予定ですが、参加した個人を特定できる形で情報が使用されることは一切ありません。

よくある質問

1.昨年度の検診では「以上なし」、血液検査は「ピロリ抗体陰性」の通知をもらいましたが、今年も胃がん検診を受けたほうがいいですか?

本研究の目的は、このような方がどのくらい受信間隔を伸ばせるかを検討することですので、ぜひ胃がん検診を受診してください。


2.昨年度の検診で、「精密検査が必要」と通知があり、病院で内視鏡検査を受けました。特に治療が必要な病変はないといわれましたが、今年度も検診を受けたほうがいいですか?

そうした方も検診の対象になります。今年度も検診を受診してください。ただし、医療機関での経過観察が必要と主治医から指示があった方は、検診の対象とはなりません。
今後の検診受診については、主治医の指示に従ってください。後ほどお送りするアンケートに、その状況についてご回答ください。


3.昨年度の検診では「胃炎」、血液検査は「ピロリ抗体陽性」との通知があり、ピロリ除菌治療を受けましたが、今年の受診はどうしたらいいでしょうか?

ピロリ除菌が成功しても胃がんのリスクはゼロにはならないことがわかっていますので、除菌に成功した方でも検診の対象になります。今年度も検診を受診してください。
ただし、治療を受けた医療機関で、今年度も内視鏡検査を受けることが決まっている方は、今年度の検診は省略しても構いません。後ほどお送りするアンケートにその旨ご回答ください。


4.昨年度の検診の後、胃の調子が悪いので病院で内視鏡検査を受けたのですが、今年度の胃がん検診はどうしたらいいでしょうか?

胃潰瘍等と診断され治療を受けた方で、医療機関で経過観察が必要と主治医から指示があった方は、検診の対象とはなりません。今年度の検診は省略しても構いません。後ほどお送りするアンケートにその状況についてご回答ください。
ただし、経過観察の指示を受けていない場合は、今年度も検診を受診してください。


5.昨年度の検診の後、胃以外の病気にかかり療養中ですが、どのようにしたらいいでしょうか?

検診受診に関しては、主治医に相談してください。
後ほどお送りするアンケートに病状等についてご回答ください。


9. 研究に関する問い合わせ
連絡先:宮城県対がん協会研究局・AMED研究事務担当

〒980-0011 宮城県仙台市青葉区上杉 5-7-30
Tel : 090-1496-0176(担当者直通)
月~金 9:00~17:00 土日祝日は除く
E-mail:amed-jim@miyagi-taigan.or.jp
全国版はこちらのホームページをご覧ください: http://j-sasg.jp/


10. 研究の実施者・研究費について

平成28~31年度日本医療研究開発機構研究費
「個別リスクに基づく適切な胃がん検診提供体制構築に関する研究」(研究代表者・深尾彰)

  • 本研究は宮城県対がん協会の倫理審査委員会の承認を受けて実施しています。
  • 特定の団体(製薬会社など)からの資金提供はありません。

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